(3)
年を取った、もさくは
すぐに、眠りました。
(眠る:to fall asleep)
The old man almost immediately fell asleep;
しかし、若い、みのきちは、眠れません。
長い間
起きていました。
(起きている:to lie awake)
but the boy, Minokichi, lay awake a long time,
はげしく戸に吹きつけ続ける
風や、雪の音を
聞いていました。
(吹きつける:to slash, to spray)
(続ける:to continue)
(音:sound, noise)
listening to the awful wind, and the continual slashing of the snow against the door.
川は
ごうごうと鳴りました。
(鳴る:to sound)
The river was roaring;
小屋は、
海の上に浮かんだ、小さな舟のように
ゆれました。
(浮かぶ:to float)
(ゆれる:to sway)
and the hut swayed and creaked like a junk at sea.
それは、恐ろしい吹雪でした。
It was a terrible storm;
空気は
少しずつ、冷たくなります。
(空気:air)
and the air was every moment becoming colder;
みのきちは、蓑の中で
ふるえていました。
(ふるえる:to shiver)
and Minokichi shivered under his raincoat.
寒いのに……
それでも、とうとう
彼も眠ってしまいました。
But at last, in spite of the cold, he too fell asleep.
⇒ Japanese Ghost Stories 雪女(ゆきおんな)(4)